綾辻行人vs京極夏彦(加筆)

文豪ストレイドッグス外伝「綾辻行人vs京極夏彦」、届いて一気読みしちゃいました。

すっごく!本っ当に!面白かった!

たまたま、この書名を見て、あまりのインパクトに変な声出して、即アマゾンで注文したのですけど、大当たりでした。

綾辻行人さんに京極夏彦さんといえば、言わずと知れた日本推理作家界の大御所中の大御所。

その二人をモチーフに、知力の粋を極めた推理合戦、異能バトル、作中のいろんな布石が、物語終盤で一気に形になっての解決編、どこを取っても、なかなかの一級品のお話でした。

天才的な名探偵、だけど「必ず事件を解決し、犯人を特定すると、その犯人が必ず事故死する」異能力で特級危険人物扱いの綾辻行人と、「狙った相手に『憑き物』を憑けて、自分の好きなように操る」異能力+自分では一切手を下さず、だから何かの事件の犯人として糾弾されることもなく、どこかの誰かに完全犯罪をさせるように仕向ける犯罪者、京極夏彦。

この二人の対決、まさに矛vs盾。

物語の最初が、滝を前にしての対峙、探偵vs犯人でこの構図は、シャーロック・ホームズvsモリアーティ教授の対決を思い起こします。

そして、モリアーティ教授の最期のような流れから、事件は更に混迷を深めて、みたいに。

お話の流れも、綾辻行人さん京極夏彦さんの作品を読んでる人なら、お二人の作品のあれやこれやを思い出して唸っちゃうような、あまり詳しく書くと凄まじいネタバレになるので、書けないのですけど。

推理小説好きなら、綾辻行人さん京極夏彦さんが好きなら、ぜひご一読を、です。

 

個人的には、綾辻行人さんの作品なら、時計館の殺人が一番好きかなぁ。

京極夏彦さんなら、魍魎の函、鉄鼠の檻、絡新婦の理、が本当に好き。

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